ラップトップに搭載されているバッテリーは以下のようなことが原因で寿命が短くなる.
バッテリーの性能が低下する主な原因は使用年数、充電サイクルの回数、フル充電の合計時間、高温です。
How can I increase battery life? - ThinkPad and Lenovo V/B/K/E series notebooks - JP
Windows なら Lenovo Vantage を使えば充電開始および終了のしきい値が設定できるが, Ubuntuにはそのようなソフトは入っていないので自分で設定する.
この記事ではまず初めにバッテリー稼働時間を伸ばす方法を紹介し, 次に充電のしきい値の設定方法を紹介する.
また, タイトルではThinkpadと書いているが, Thinkpad以外のラップトップでも問題なく設定できます.
バッテリー稼働時間を伸ばす
ここではバッテリー稼働時間を伸ばす方法について説明する.
Linux用のバッテリー最適化ツールをインストールする
$ sudo apt install powertop
powertop内の設定項目を自動で最適化するTLPというソフトを入れる
$ sudo apt install tlp tlp-rdw
以下のコマンドを叩けば, 再起動後も自動で最適化してくれるようになる.
$ sudo tlp start
これでバッテリーの稼働時間が伸びました.
ここまで書いたことはかなり説明や詳細を省いているので, 詳しいことが知りたい方は以下のサイトを見ることを強くおすすめします.
充電のしきい値の設定方法
ここからはバッテリーの充電しきい値の設定方法について説明します.
TLPのコンフィグファイルを編集します.
$ sudo vim /etc/default/tlp
以下の項目の値を設定することでしきい値を設定できます
START_CHARGE_THRESH_BAT0=80 STOP_CHARGE_THRESH_BAT0=90
各項目の説明
- START_CHARGE_THRESH_BAT0 : バッテリー残量がこの値以下になったら充電を始める
- STOP_CHARGE_THRESH_BAT0 : バッテリー残量がこの値以上になったら充電を止める
私は Lenovo のサイトを参考に 80%以下で充電開始, 90%以上で充電停止 に設定にしました.
これで充電のしきい値の設定が完了しました.
おまけ
直接関係は無いけど, 知ってると便利かもしれないやつを紹介します.
バッテリーの状態を表示する
$ upower -i /org/freedesktop/UPower/devices/battery_BAT0
linux - How to adjust charging thresholds of laptop battery? - Unix & Linux Stack Exchange